クリフォートデッキ。それは私のお気に入りデッキの一つだったりします。
巷では嫌いなデッキの一つとして言われていますが、昨今の高速型とは違い低速でなおかつメタを張れるデッキはあまり無かったためです。
スキルドレインを使用してもどっちにしたって割られるというのが竜騎士EMの時代でしたが、それも終わり少しずつカードの採用比率が変わって顔を出してきたデッキでもありますね。やっぱり使ってて良かった。
9期のデッキの中ではやっぱりクリフォートは異質で、ペンデュラムのコンセプトと良いながらも効果を無効化することに長けている事もありデュエルが低速になると途端に顔を出すタイプのデッキ。
かの環境が変わってスグにしか出ないドラグニティと似ていて面白かったです(笑)ただ命削りの宝札の力もあるので一概に環境を退くという事はないかもしれません。
今回は環境に出てきている命削りクリフォートの話題について考えていきたいと思います。果たして抜け道はあるのか。答えは手札にあったりもしますけど・・・?
■ なぜクリフォートが環境に上ってきたのか。
やはりですが、デュエルが低速化してきたこととデッキの上位比率に食い込みやすかったのではないでしょうか。昨今の遊戯王ではツイツイの採用も減ってきて最終的なメタの方向性がクリフォートに向いていない感じがするからって感じがします。
しかも追い風で回ってきたのは3枚ドローすると言う汎用性高い命削りの宝札。
これによってクリフォートデッキの安定性がかなり向上していますが、一方で元々スキルドレインなどメタを張りやすいのが特徴で昨今の出てくるデッキの低速感がかなり裏目に出てるなぁと思ってました。私の目がおかしいのか前回の環境がおかしかったのか。
第2回遊戯王デュエル甲子園 1位だったデッキを引用させていただきますと、最終的に命削りのほかにモンスターが10枚程度しかない事に驚きを隠せません。
(私のデッキでは14枚くらいだった気がします・・・。)
元々モンスターは少ないデッキですが・・・昔流行した剣闘獣のように繰り替えし使えるという部分に加えて確実に罠をセット出来やすくした構築になってるのだと思います。
■モンスター(10枚) 2 クリフォート・ツール 3 クリフォート・アーカイブ 2 クリフォート・ゲノム 1 クリフォート・ディスク 2 クリフォート・エイリアス ■魔法(12枚) 3 命削りの宝札 3 強欲で謙虚な壺 3 召喚師のスキル 1 ハーピィの羽根帚 1 帝王の烈旋 1 機殻の生贄 ■罠(19枚) 1 イタチの大暴発 3 強制脱出装置 2 魂の転身 3 スキルドレイン 1 機殻の再星 1 神の警告 1 神の宣告 2 神の通告 2 魔宮の賄賂 3 マジック・ドレイン
これみてほとんど私のデッキも似てる感じだなぁと思ってみてたんですが、やっぱりドローソースが豊富に積んでいる感じがします。
CSの人は多く成金ゴブリンを採用し、完全にキーカードを引くことに特化している他イタチの大爆発のようにライフを利用した戦術も取れてしまうのがポイント。
また、強欲で謙虚な壺や命削りの宝札に加えてクリフォート専用?の魂の転身など実はクリフォートに追い風なカードが続々増えていっていました。
今回もそうですが罠カードの相性がかなり良いのも好評価!!
ドンドン環境入りしてくる事を考えると豊富にツイツイ等を積まないといけないのですが・・・。
■ SR彼岸幻影のようにコストが優位に働かないデッキは辛い。
ここでハッと気づいたんですが、最近の入賞デッキの多くはsr幻影彼岸とクリフォートでした。よく考えてみると前者はツイツイのコストを有利に働かせることが出来るデッキで、クリフォートはそのメタだとも捉えられます。
今までツイツイを採用してきている理由の一つはペンデュラムメタに加えて、罠を多く破壊出来るためだからという部分でしょうけど幻影はそれを利点に変えられるから強いんじゃないかなぁと。
それに、青眼もスキルドレインを突破できますが乙女は無効にされると辛いですし最近青眼と遊んでみるとディスクやエイリアスにペンデュラムスケールを設置すると3100打点になるときもあるので普通に突破出来てしまいます笑。
私もやっててあれ?と思いましたが、スケールでの打点補正が地味に効いてくるのです。
(エイリアスとかそういう点優秀だったんですよね・・・。)
昨今の青眼はオネストとかも入ってない感じがしますし、何よりオネストで突破したところでまた呼び出されるのがオチなのでかなり辛いのではないでしょうか。
とか最近考えてました。実際は環境に入る理由は違うと思うんですけどやっぱり打点とツイツイ問題は別で考えられません。
■ 命削りクリフォートの弱点は?
それが・・・何故か思いつかないというかメタが完成させられている以上かなり突破が難しいデッキです。
一応ガン伏せ環境の事を思い返したら良いんですが、あの頃はこっちも伏せていたのに対して決定的な有効打(ハーピィの羽箒やツイツイ)をクリフォートは命削り等で持ってきている魔宮の賄賂や、マジックドレインで着実に防いできます。
というかマジックドレインかなり値上がりしてます(笑)
という防ぐ手段も持っているのでこちらはそれ以上のアドを稼いで縦から殴るしかありません。今のところ有用なのはアドを稼ぐ前に倒したところですが、打点も3100に上がってしまえば勝てないですし最悪初手でツール持ってたらそのままライフと引き換えにアドバンテージをかっさらっていくのでその点を踏まえると
ライフポイントの駆け引きが勝負
だと思います。特に神の宣告は000.通告は1500なので差し引いたライフポイント5500あたりを一気に削れれば勝機はあります。
皮肉な話ですが、SINサイバーとかもっと言えばライトニングは危ないですけど比較的打点でダメージをチマチマ与えていけばライフポイントを削れずに勝ちに繋がるときもありました。元々命削ってサーチしてるんですからそのライフを先に立てばかなり有利ははずです。
■ 命削りの弱点は手札誘発を抱えられない事。
じゃあ全くクリフォートには勝てないのかというとそういうことではなくて、命削りの宝札である程度の弱点はあったりします。それは手札誘発を抱えられない事です。
命削りのテキストはこんな感じですが、最後の一文で手札をすべて墓地に送られければなりません。
その点が命を削っている感じがしてメタビデッキに相性が良いのですが、そこがデメリットで増殖するGや浮幽さくらがそのターンは打てない事が確定しています。
通常魔法
「命削りの宝札」は1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
(1):自分は手札が3枚になるようにデッキからドローする。
このカードの発動後、ターン終了時まで相手が受ける全てのダメージは0になる。
このターンのエンドフェイズに、自分の手札を全て墓地へ送る。
という事を考えると非常に厄介なカードが多いクリフォートですが、命削りを使用しなくてもこのアドは取り返せるので地道にアドを取り返すのではなく一気に罠をはがす事を最優先した方がいいかもしれません。
例えばギャラクシー・サイクロンは言いすぎですが、幽鬼うさぎで確実にツールを止めていくなどのマストカウンターを打ち込んでいく事は必須だと思うのでデッキに合わせて対策を練るしか無いかもですね。
■ やっぱりクリフォートには勝てなかったよ・・・涙
という訳で圧倒的に強そうに見えるクリフォート。実はメタビが環境においついただけで実際の所間接的な弱体化が無いのは彼岸等と似た空気がしますね。
かと言っても防げる手札を多く持てる点や、命削りの弱点の手札誘発もサイドで補完すればいいだけなので基本そこまで辛い部分はありません。なのでそこが勝てる見込み!とも思えないのが問題な訳で・・・。
といいつつ勝てない事も多かったのですが、普通にクリフォートってメタ的な部分が多いのでそこだけでも嫌なデッキですけどダークロウみたいに出張デッキでは無いからなんかこう単純に強い感をかもし出してます。
防ぎきれないほどの大量展開
を一気に出来るデッキでしか勝てないと素直に言いいたくなるほどで今年の大会はこのクリフォートがデッキ環境の大きな壁になりそうです。
単純にツイツイを活かせるのか、大量展開して負けないか。そしてペンデュラムをメタれるのか。
こういった単純なアドバンテージを回収できるデッキは今のところ少ないので今年また強化が入ってくるデッキに期待がかかります。もしかするとストラクチャーで大幅強化されると何が来るか分かりませんよ?
SR幻影彼岸とは正反対ゆえに、何が規制されるのか・・・と言えばクリフォート・ツールなんですよね・・・。いや、これだけはやめて欲しい(切実)素直に命削りのほうをよろしくお願いします。
みなさんはどう対策してますか?
というより勝ち筋ってどこから見出しましょうか汗だれかおしえてください。
それではノシ