《光なき影 ア=バオ・ア・クゥー》デッキは、場の制圧とリソース管理をバランスよく提供できる優れたリンクモンスターです。特定のテーマと組み合わせることで、さらに効果を引き出せる一方で、汎用性も高く、さまざまなデッキでの採用が期待されています。戦略的な除外効果や種族ドローの活用が勝負の鍵となるでしょう。そんな新規カードの効果考察と優勝情報などを紹介していきます。
評価: ★★★★★
作成コスト: 1万~(相場は普通)
扱いやすさ: ★★★☆☆
《光なき影 ア=バオ・ア・クゥー》基本情報
カテゴリー | 内容 |
---|---|
カードタイプ | リンク・効果モンスター |
属性 | 闇属性 |
種族 | 悪魔族 |
リンクマーカー | 左 / 右 / 左下 / 右下 |
攻撃力 | 2800 |
リンク素材 | 悪魔族モンスターを含むモンスター2体以上 |
発動条件 | 各効果は1ターンに1度まで |
効果① | メインフェイズに手札1枚を捨て、フィールドのカード破壊 or 自身を除外し光・闇属性モンスター蘇生 |
効果② | 自分スタンバイフェイズに発動できる。自分の墓地のモンスターの種族の種類の数だけ自分はドローする。 その後、ドローした数だけ自分の手札を選んで好きな順番でデッキの下に戻す |
効果考察
《光なき影 ア=バオ・ア・クゥー》は「SUPREME DARKNESS」の闇属性・悪魔族のリンクモンスターでありイビルツインでの強化枠として登場したカードです。メインフェイズに1枚交換の蘇生や破壊効果、スタンバイフェイズに手札入れ替えが可能なリンク4でした。評価は賛否分かれるカードとなっています。
単純に2800打点として便利なものの激戦区のリンク4。更にアポロウーサなどの先行制圧カードがある中で1枚妨害や除去だけではどうしても釣り合いません。また蘇生効果を活かすカードがコンボ用であり事故率を高めるものが多いので咎姫のような立ち回りをしようにもリンクが足を引っ張ってしまっています。
このカードは、ターンごとにフィールド制圧やリソース補充を可能にする柔軟な効果を持ち、特にデッキ構築の幅広いサポートが出来るので魔轟神や悪魔族を出せるカードのフィニッシャーとして採用した方がいい感じでしょうか。
どちらにしても蘇生時にはアンヘルなどを加味するとかなり下準備が必要なカードで盤面に多くモンスターを出すけど先行制圧用のカードがないデッキには朗報とも言えます
回し方・戦術ガイド
光なき影かげア=バオ・ア・クゥーはリンク4モンスターであり、リンク召喚には「悪魔族モンスターを含むモンスター2体以上」が必要です。悪魔族を採用するだけでなく、トロイメアなどの展開補助カードを使うことで、簡単にリンク素材を揃えることができます。現状ではイビルツイン未界域などのデッキなら、悪魔族モンスターが多く、展開力も高いためリンク素材を揃えるのは比較的簡単。マスカレーナとかトロイメアやその他のリンク2モンスターを経由して、リンク召喚に繋げるのも一つの手です。
相手ターンでの効果発動を活かす
相手のターンにも、(1)の効果を発動できるため、相手の行動を妨害することが可能です。特に注目されたコンボは《アーティファクト-デスサイズ》を相手のターンに蘇生してエクストラデッキの封印を狙うような動きがあります。またアンヘルでの除去や大雷での盤面除去も手でしょうか。スタンバイフェイズで手札リソースを補充できれば1の効果を毎ターン使ってアドバンテージを取る事も可能です。
コンボデッキのシナジー考察
1. 【イビルツイン】とのコンボ
- イビルツインのリンク2モンスター2体を使って、《トラブル・サニー》をリンク召喚し、その後ア=バオ・ア・クゥーをリンク4としてリンク召喚。相手のターンに、ア=バオ・ア・クゥーの蘇生効果を使い、墓地から《トラブル・サニー》を蘇生し、再び展開して破壊やドローを狙うタイプ。次の自分のターンでスタンバイフェイズに**(2)の効果**を使い、手札を補充できる感じ。
2. 【未界域】とのコンボ
- 未界域モンスターの展開力を使って、ア=バオ・ア・クゥーをリンク召喚します。(1)の効果で手札の未界域モンスターを捨てて、フィールドのカードを破壊しつつ、未界域モンスターの捨てられた際の効果を発揮。相手ターンでは、ア=バオ・ア・クゥーの蘇生効果で未界域モンスターや、闇属性の強力なモンスターを蘇生し、相手の動きを制限してアドを狙います。サンダーバードでエンドサイクに近い動きも可能です。
回し方のポイント
-
相手ターンの妨害を常に意識する
ア=バオ・ア・クゥーは、相手ターンでもフリーチェーンで妨害できるため、手札や墓地の状況を確認して、最適なタイミングで効果を発動しましょう。 -
光・闇属性モンスターの墓地肥やし
蘇生効果を活かすために、光・闇属性モンスターをできるだけ早めに墓地に送っておくことが重要です。【ライトロード】や【未界域】など墓地肥やしを得意とするデッキなら、この効果が非常に活かしやすいです。 -
無駄のない手札コストの使用
手札を捨てるコストが必要なため、手札誘発モンスターや墓地効果を持つカードをコストとして使用することで、効率的にアドバンテージを稼ぐことができます。
以上のように、リンク素材を揃える展開力と、相手ターンでの妨害・除去を両立させることで《光ひかりなき影かげ ア=バオ・ア・クゥー》を最大限に活かすことができます。
相性の良いカード
- 【ライトロード】・【魔轟神】: 光・闇属性のモンスターを多く採用しており、墓地肥やしを得意とするこれらのデッキでは、ア=バオ・ア・クゥーの蘇生効果が特に活躍します。
- 【イビルツイン】: トラブル・サニーなどのモンスターとのシナジーが強力です。ターンごとの展開と破壊効果が組み合わさり、アドバンテージを獲得しつつ安定した展開が可能。
- 【未界域】: 未界域モンスターの効果とリンク召喚のコンボにより、このカードの手札コストを活かしつつ展開を加速させることができます。特に暗黒界や魔轟神との相性も良好です。
優勝デッキでの役割
大会優勝レベルのデッキ構築では、アポロウーサなどの最終着地点での差別化が必須な1枚です。
対策と弱点
対策等は新規カードのため現在更新中です
まとめ
《光なき影 ア=バオ・ア・クゥー》は、タクティカルトライデッキでのシナジーを考慮したイビルツインの新規カード的な立ち位置で登場したカードでしょうか。怪盗コンビイビルツインデッキとのシナジーはあれど悪魔族展開用としてシナジーあるデッキであればすべてのデッキに採用は可能な点は評価が高い1枚です。
カードの情報公開は19:25と非常に中途半端な時間でしたが作者の、エッセー集『審問集』の発売時間に合わせたものなのかは不明。伝承や年号によるネタのようなものかと思われます。待望の新規ではあるしかわいいカードなので今後値段が吊り上がりそうな1枚でもありますね。