2024年11月14日に発売されたリメイク作品HD-2D版『ドラゴンクエストIII』で一部仕様がひどいと言われる事が多いようです。公式チートの簡単モードなど匿名界隈では賛否別れるものが出てきましたが果たして。
ドラクエ3リメイクがひどいと言われる理由
ドラクエ3リメイクが酷いと言われる理由に『簡単モードの実装』が公式チートのように超えてはいけない一線を越えた事などで「敗北条件の消失」がゲームの根幹を揺るがすというものでした。彼は、戦闘不能や全滅という要素がなくなることで、緊張感や達成感が失われ、ゲーム体験が浅くなることを問題視しています。
レベルアップ時での回復を禁止にしたい
「楽ちんプレイ」モードがゲーム性を破壊しているとは限らないという考え方もある一方で、リメイク版の仕様変更全体に目を向けると、時代に合わせた遊びやすさの調整が随所に見られる中、レベルアップ時の全回復や、ルーラの自由度の向上、宝箱のアイテムが豊富である点などは、現代のプレイヤーに寄り添った変更と言えるが過去作のような縛りが出来ないと話題になりました。
従来のような「絶望的な状況からのリカバリー」を求めるプレイヤーには物足りなさを感じさせる部分もありますが、逆にプレイ時間や難易度で挫折していた層にとっては救済措置となっている一方で簡単モードよりもこちらを実装してほしかったですね。
面倒な経験値稼ぎが多いゲームではある
しかしドラゴンクエスト3リメイクが現代においてひどいと言われるのも理解はできます。中盤以降の経験値稼ぎは昨今のソシャゲなどと比較しても面倒ではあるし、ゲーム自体の理不尽な難易度からゴールドが致命的に足りなくなり詰むと言った事も一部のユーザーでは起きていました。幼少期ではピラミッドなどで経験値を稼ぐのは面倒くさいと思ったけど、それがドラクエ3だと言われればその通り。
いわば簡単モードはチートのようなもので『それで上げてしまう事が存在する』人が一定数いてオフラインだから出来る事ではある事がオンラインが多い昨今では致命的なものだという指摘になってしまうのでしょう。
ただし「楽ちんプレイ」は、単なるゲーム性の破壊ではなく、現代の多様なプレイヤー層に対応するための進化と見るべきなのかもしれません。これは、「ゲームが苦手な人にもエンディングに到達する楽しさを届ける」という開発者の意図の表れであり、新しい遊び方の提案とも言えます。元増田の懸念するようなゲーム体験の「浅薄化」を避けるためにも、プレイヤー自身が自由にモードを選び、それぞれのスタイルで楽しむことが肝要です。実際にロマサガ2リメイクでも同様にクリアできない層にとってはちょうどいい難易度ではあるので。
ドラクエ3リメイク版の「楽ちんプレイ」は、過去の名作を再現しながらも現代にふさわしい遊びやすさを加えた挑戦的な作品です。これまでのイメージにとらわれず、新たな形で生まれ変わったドラクエ3を試してみる価値は十分にあるでしょう。
ドラクエ3リメイクの評価
HD-2D版『ドラゴンクエストIII』は、オリジナル版への深いリスペクトを感じさせるリメイク作品です。グラフィックや音楽の進化、新システムによる快適なプレイ体験が光る一方で、バランス調整の甘さや性別による不公平さといった問題が足を引っ張っていますが、エンディング後のイベントや新ボスなど実際にいないとおかしいようなボスの配置などを含めて「ゲームらしさ」を追求している楽しさがあります。
原作ファンや懐かしのRPGを楽しみたいプレイヤーにとっては一見の価値がありますが、万人が満足する完成度にはまだ到達していない印象です。それでも、「懐かしさと新しさの融合」を楽しむには十分な作品と言えるでしょうし、ゲームバランスも悪いとは言え難易度を調整すれば問題ありません。
評価が面白い点や神ゲーポイントだった所
HD-2Dグラフィックの進化
HD-2Dスタイルで再構築されたグラフィックは、シリーズの伝統的なドット絵と現代的な3D表現が融合した、非常に美しい仕上がりです。特に以下の点が評価されています
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背景の立体感と光の表現
街や城、フィールドが立体的に描かれ、ノスタルジーを感じさせながらも新鮮さがあります。フィールドを歩くたびに、光や影の効果で変化する景色が冒険をより豊かに感じさせます。 -
アニメーションの強化
一部の戦闘エフェクトや環境の動きがリアルになり、冒険中の臨場感が増しました。
背景とキャラクターの視覚的な統一感がおかしく見える時もドット差があるので見える時はあります。しかし背景の明度調整でそれっぽく見えるような感じに仕上がっているので深く見ないと違和感は感じない作りでした。
ピラミッドイベントは一見してみると本当に追加要素が多いです。グラフィックの差を感じるステージの1つになっています。
音楽の再構築
すぎやまこういち氏の名曲が、オリジナルの魅力を残しつつも現代風にアレンジされました。特に「懐かしさを感じながら新鮮さを楽しむ」要素として際立っています。この点は、リメイク作品としての成功を裏付けています。
- フィールドBGMの壮大なアレンジや、戦闘曲の迫力は特に高評価。
- オーケストラ風のアプローチが冒険のスケール感を高め、旅の感動を強く演出しています。
最後のBGM。マジで名曲です。一度聞いてみてください。配信ガイドライン上では紹介出来ない要素も多いので……。
評価で賛否別れた点
ゲームバランスと大味な難易度調整
ドラクエリメイク作品で致命的な欠点はありますが、原作を踏襲したシステムの一部により、バランス調整に課題が多いです。特に大きな話題になったのは「しあわせのくつ」などの成長促進アイテムが序盤で手に入るため、難易度が低下。これにより、オリジナル版での序盤での難しさや緊張感が薄いです。種システムに加えて体力調整も可能になっており、ゲームとしての難易度で詰むといった事は無さげでした。
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敵の強さと戦闘テンポは賛否。雑魚戦のテンポ向上は評価されていますが、エンカウント率の高さが探索時のテンポを損なう場面もあります。
また、今作「性別」での問題も起きており、その点は解決されないままでした。性別による装備制限やステータスの差が依然として残っており、特定のキャラクターが役割を不利に感じる点が改善されていたもののルックスなどポリコレ配慮による点はあります。戦士の衣装変更はまさにそれでした。
ドット絵で複数種類があるのでそこまで気にしなくても良いのですが、気にする人は気にするかもしれませんが「難易度がヌルゲー」って言ってる人は序盤しか遊んでいないエアプかもしれませんのでご心配なく。
ドラクエIIIを最初にプレイする伏線回収について
『ドラゴンクエストIII』は、ロト三部作の中でも特に物語の根幹を成す「伝説の始まり」を描く作品です。しかし、それが意図的に発売順ではなく「1→2→3」という物語の時系列を逆に進む形で構成されているのは、プレイヤーに「歴史を追体験する感動」を与えるための仕掛けと言えますが今回は最初から勇者ロトと言われてしまう事や、そもそもロトとは何か?という点の言及がどうなのかという不安点が多かったように見えます。
ただ、今回はドラクエ3は1・2の作品の伏線回収という点で既に常識となっている事もあり「伏線という点では復帰勢が買うには薄い」事に変わりありません。その回収をどうするのかがスクエニ側の采配次第という所でしょうか。
まとめ
HD-2D版『ドラゴンクエストIII』は、原作への深いリスペクトを感じさせるリメイク作品です。懐かしさを求める往年のファンから、初めてプレイする新規プレイヤーまで楽しめる内容ですが、いくつかの調整不足や現代的な配慮の欠如が指摘されています。それでも、全体的には「懐かしさと新しさの融合」が見事に実現されており、一見の価値があります。
実際になつかしさはあるし、グラフィックも2Dだけだとしょぼいと思ってましたが、背景がしっかりした3Dなので奥行きと雰囲気をしっかり出してくれています。またまもの使いなどの新規やすごろくでの運ゲー排除などバランスブレイカーのような存在はしっかり消してくれているのでは?と。序盤から鋼の剣ゲットやブーメランはやばかったしねぇ…。
ただゲームの予約特典が強すぎるので、もし今から買うのであれば安くなってからの方がいい気もします。正直ゲームバランスを壊してる靴なので、ある意味ない方がゲームとしてはちょうどいいのかもしれませんけどね。