『マリオカート ワールド』メタスコアはどうなる?──シリーズ最大の進化と任天堂の欲望が同居するSwitch 2の本命作を神ゲーかクソゲーか。面白いか面白くないかを含めて海外の先行レビューから振り返り。
【マリオカードワールド】メタスコア考察
Nintendo Switch 2ローンチタイトルとして満を持して登場した『マリオカート ワールド』は、従来のシリーズファンが想像もしなかった方向へと踏み出している。過去最大の規模で、最も美しく、そしてもっともカオス。これはもう『マリオカート』じゃない。けど、最高だという声もあるバラエティゲームとしての作品として完成している様子。
メタスコアは90~70後半か
メタスコアは90点台後半も狙える出来だ。しかし、分断も起きる。『ブレス オブ ザ ワイルド』以降の任天堂ゲームに共通する「自由」と「新しさ」の代償として、変化を受け入れられない層からの70点台レビューも確実に出るはず。『マリオカート ワールド』はオープンワールド×脱レースゲーム的アプローチであり、シリーズ伝統の「短期集中レース」を楽しむだけのファンには明らかに重すぎる。
また競技性という点に加えてスペックを活かしたゲームという点での強みがあるのが今作なので、とりあえずレースとかそういった懐かしさとは違う。チョロQのゲームを思い出す作品。
オープンワールド化がもたらす圧倒的体験
「Forza Horizonみたいな『マリオカート』」という一言で片付けるのは簡単だが、その実、これは任天堂流の“没入型ドライブアドベンチャー”に仕上がっている。グランプリ開始前の探索で見つけたピーチ姫の特製コインや、悪意を煮詰めて具現化したような巨大な雲、そのあたりを爆走しているだけでニヤニヤが止まらない。「ゲーム性より景色に酔った」などという感想が出てくるのは、『マリオカート』としては異常だ。
操作性と没入感のバランスが異様に高い
探索と操作、両立できるのか? 答えはイエスだ。滑らかすぎて怖いくらいの60fps描画と反応速度、手元に伝わるフィードバックの精度、それらが織りなす「居心地の良さ」。本気で「このままこの世界に住んでもいい」と思えるほどには快適だった。
そして探索に対して明確なリワード(報酬)がまだ明かされていないのに、それでも探索したくなるという事実。それが任天堂のゲームデザインの異常性であり、今作の完成度の証左だ。
グラフィックと世界構成
『マリオカート8』で美麗グラに驚いた人間も、今回はさらに一歩先を見せつけられる。背景のディテール、キャラの質感、そして地続きであることへのこだわり。何より、スピード感を損なわない広大さ。これは技術の暴力である。
Switch 2のスペックを使い倒してきた。これ以上ないローンチタイトルだ。
クソゲーやマイナスポイント
価格等が高くSwitch2の普及が間に合っていない。
Switch2の予約も足りてないのにパッケージ版9980円(税込)は高すぎる。Switch 2に同梱されていれば納得できるが、単体で買うにはハードルが高い。『ティアキン』でも高いと言われたが、それより1段階上だ。更に普及前に円高仕様でまた値上がりなんていうPS5みたいな事されると面倒くさい。しかもオンライン特典やDLCパスの付属もない。儲けに走ったのかと疑いたくなるし追加要素での課金はありそう。
メタスコアを5点下げる可能性はありそうだけどゲーム性には関係ないので大丈夫そうですがユーザーにとっては辛い。普及率を考えると中古のマリオカートを買ってもそれはそれでいいのかも。
総合評価
項目 | 評価 |
---|---|
メタスコア予想 | 94点(±7) |
グラフィック | ★★★★★ |
システム革新 | ★★★★★ |
中毒性 | ★★★★★★★(実質) |
コスパ | ★★☆☆☆(価格だけは正気に戻ってくれ) |
“次の10年を担うタイトル”としての価値 | 満点 |
Switch 2の初日から“マリオカートの再定義”を突きつけられるなんて思わなかったが、だからこそゲームはやめられないという声が出てきそう。インフルエンサーや今後のSwitch2のスペックを考慮しての作品になるかもしれないですね。