2025年8月8日、2K Gamesが手掛ける最新作『マフィア:オリジン ~裏切りの祖国-』が海外メディアで一斉にレビュー解禁され、メタスコア76点という堅実なスコアを記録しました。1900年代初頭のシチリアを舞台に、裏切りと復讐を描く本作は、美麗な世界観と物語性を高く評価される一方で、戦闘やゲームプレイの単調さが指摘されています。

マフィアオリジンメタスコアの概要
高評価の理由:「正統派マフィアゲーム」の完成度
多くのレビューでは、まずそのビジュアルと舞台設定が絶賛されています。レビュアーはまず「ストーリーテリングの力強さ」を高く評価している傾向もありエンツォという主人公の人間性が物語を通して深まり、プレイヤーは自然とその足跡を追いかけることになります。物語はリニア(一本道)ながらも、町を散策しながらコレクタブルを探す寄り道要素も用意され、単調さを感じさせません。
さらに、シリーズ過去作へのオマージュが随所に盛り込まれており、長年のファンであれば思わずニヤリとしてしまう場面が多いのも魅力です。
「まるでイタリア旅行をしているかのようだ」(85点/海外レビュアー)という感想もあり、実際に私がプレイした際も、瓦屋根の街並みや市場の喧騒、海辺の光の反射など、光と影の表現に息を呑みました。シリーズのファンなら、この静かな没入感だけでも十分に価値があるでしょう。
ストーリーは派手な展開よりも人物描写とドラマ性にフォーカスされており、レビューの中には「規模の大きさよりも物語性と世界観に重きを置いた特別な体験」(85点)と評する声も。特に主人公と家族の関係性を軸にした展開は、終盤まで強く印象に残りました。
賛否分かれる戦闘システム
ただし、戦闘やステルスについては多くの指摘があります。
「銃撃の操作感は平凡」(63点)、「戦闘の半分近くがデフォルト銃」(75点)など、武器カスタマイズの存在意義が薄く感じられる仕様は実際に遊んでいてもややもどかしい印象を受けました。
格闘、カーチェイス、ステルスといった要素は一応揃っているものの、それぞれの完成度は控えめ。レビューの中には「楽しいと感じられる場面はごくわずか」(63点)という厳しい意見も見られます。
ボリュームと展開のテンポ
プレイ時間はおよそ10〜12時間程度。
「物語の幕引きがやや早い」(80点)という声の通り、私もラストに到達した時は「あれ、もう終わり?」と感じました。しかし逆に、ダラダラと冗長にならないテンポの良さを評価する意見もあり、短時間で濃密な物語を体験できるという意味では悪くない構成です。
総評:シリーズファン向けの「静かな傑作」
メタスコア76点という数字は、突出した革新性はないものの、安定した完成度を示す結果です。
レビューの中には50点という厳しい評価もあり、その多くは「ストーリーの既視感」や「平凡なゲームプレイ」に起因しています。しかし、シリーズの雰囲気や舞台設定に魅力を感じるプレイヤーには十分おすすめできる一作でしょう。実際、私も「革新性」を求めるより、「シリーズらしい空気感」を楽しむつもりで挑んだ結果、かなり満足感のあるプレイ体験になりました。派手さはないが、渋みのあるワインのようにじっくり味わえる──そんなゲームです。