『逆水寒(Sword Of Justice)』のキャラメイクについて解説。
AI技術を取り入れた圧倒的な自由度と、課金制限による現実味が同居する不思議な体験です。顔の造形やメイク、肌の質感などは他作品を凌駕するレベルの完成度。一方で、髪色や染色といった“個性の演出”に課金が必要な点が惜しまれます。
UIや操作性はアズレアの快適さには及ばないものの、キャラの「存在感」は間違いなくトップクラス。まつ毛、化粧、ネイル、そして職業・性別まで、すべてをプレイヤーの選択に委ねるデザイン哲学には、開発の本気が透けて見えるので、その点をまとめ
世界初のAIキャラメイクが到達した「人間並みの表情再現」
『逆水寒(Sword Of Justice)』のキャラメイクは、MMORPGの概念を根底から変えるほどの完成度を誇ります。これまでのゲームでは「スライダーで鼻の高さを少し上げる」「目の角度を変える」といった手動操作が中心でしたが、本作はAIによるテキスト入力と画像入力の両方に対応。つまり、「美人」「イケメン」「知的でクール」などと打ち込むだけで、AIが自動的に顔立ちを生成してくれるのです。しかも精度は80%を超え、少しの微調整で理想の造形が完成します。
このシステムの恐ろしいところは、AIが単なるテンプレ顔を出すのではなく、「雰囲気」まで再現する点にあります。例えば「ツリ目の都会的な女性」と入力すると、AIは目の角度だけでなく、眉の形やリップカラー、輪郭のシャープさまで自動調整。いわば「デジタル整形外科医」が内部で動いているようなものです。
髪色が“自由じゃない”という最大の壁
『逆水寒』のキャラメイクを触ってまず感じるのは、圧倒的な造形自由度と、妙に惜しい部分の同居です。顔の輪郭、肌質、まつ毛の角度まで弄れるほど細かいのに、髪色だけは黒髪固定。ここに最初の違和感があるんですよね。課金による染色が用意されてはいるものの、基本的に無課金では自由に髪色を変更できません。これが「キャラメイクの自由度を売りにするタイトル」としては最大の足かせになっています。
アズレアのように「雲銭」やゲーム内通貨で色変更できるならまだ納得できますが、本作では暗い系統の色だけが通貨染色で、明るいカラーリングは実質課金専用。つまり、「理想のキャラを作る自由」が“最初から有料”なのです。そこが惜しい。せっかくAI自動生成で美しい造形を作っても、髪色で個性を出す段階に壁があるのは痛い。
ただし、顔そのものの再現度は非常に高く、まつ毛の長さ・太さ・角度を細かく設定できるのは快挙と言っていいレベル。女性キャラは角度設定が可能で、目元の印象がぐっと変わります。男性はメイクが少なめですが、肌の質感や皺、顔模様(二つまで設定可能)といった細部のディテールで個性を出すことができるのは好印象ですが中華っぽい顔にはなります。この点はしょうがないのかも。
編集画面の操作性は辛い
キャラメイク画面のUIは慣れれば問題ないものの、初見では「操作工程が多すぎる」と感じるプレイヤーも多いはずです。項目を切り替えるたびにワンクリック、さらにその中で細かいパラメータを開いてスライダーを動かす…とにかく手数が多い気もします。この点は共感しれくれそうな人が多いような気も。
顔の中身を作り込む自由度は圧倒的。鼻筋や顎の高さ、唇の厚み、まつ毛の方向にまで触れるMMOはほとんどありません。プロモードでのミリ単位調整も健在で、キャラクリ職人にはたまらない仕様です。
スキン・装飾が課金と無課金の境界線
スキン(衣装)は中華MMOらしく種類が膨大。和服系・チャイナ系・幻想風衣装などが豊富に揃っており、無料配布やイベント入手のものも多いです。ただ、染色関連はほぼ課金領域。無料でも限定イベントや絵巻報酬で入手できるケースがありますが、気軽に染め替えして遊ぶにはやや敷居が高い印象。
とはいえ、上下装備の組み合わせ自由度が高く、武器スキンや乗り物装飾、待機動作(ポーズ変更)なども充実しており、キャラメイクとファッションの連動性は極めて高い。ユーザー間でスキン染色をシェアできる仕組みもあるため、センスのいいプレイヤーの配色を簡単に真似できる点は便利です。
アズレア経験者から見れば、「ヘアーがスキン扱い」という仕様も同様。染色課金の煩わしさを除けば、全体的に造形面の自由度とビジュアルクオリティは非常に高く、見た目重視のプレイヤーには間違いなく刺さる設計です。