『レンシュポルト』は面白い?つまらない?
2025年11月13日にPS5版が発売されたレースシミュレーター『レンシュポルト(RENNSPORT)』。リリース前から「次世代物理演算」「eスポーツ特化」など大きな期待が寄せられてきたタイトルだが、発売直後の評価は賛否が激しく分かれている。特にPC版はSteamレビューで「Mixed(44%肯定的)」、直近レビューでは「Mostly Negative(27%肯定的)」という厳しい声が目立ち、Metacriticでもコンテンツ不足や未完成感が指摘されている。PS5版もSNSやストアレビューで星2前後が多く、辛口の意見が相次ぐ状況だ。本記事では良い点・悪い点・競合作品との比較を踏まえ、「実際のところこのゲームはどうなのか?」を包括的に解説していく。
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『レンシュポルト』レビューまとめ:神ゲーかクソゲーか?
2025年11月13日にPS5版が発売されたレースシミュレーター『レンシュポルト(RENNSPORT)』。リリース前から「次世代物理演算」「eスポーツ特化」など大きな期待が寄せられてきたタイトルだが、発売直後の評価は賛否が激しく分かれている。
特にPC版はSteamレビューで「Mixed(44%肯定的)」、直近レビューでは「Mostly Negative(27%肯定的)」という厳しい声が目立ち、Metacriticでもコンテンツ不足や未完成感が指摘されている。PS5版もSNSやストアレビューで星2前後が多く、辛口の意見が相次ぐ状況だ。
良い点:リアル志向プレイヤーが評価する“コアの強さ”
『レンシュポルト』が一定の支持を受けている理由として、まず挙げられるのが物理演算の完成度だ。独自のREDAエンジンによる挙動モデルは、タイヤ温度の変化や荷重移動、路面状況の違いによるグリップの変動など、シミュレーターとして必要な要素を緻密に扱っている。特にGT3車両においてはプロレーサーが「実車に非常に近い」とコメントするほど忠実な再現度が強みだ。ライン取りひとつで挙動が変わり、コーナー出口での加重配分がタイムを大きく左右するため、上級者ほどその奥深さを実感しやすい。さらに、Unreal Engine 5によるグラフィックはコースのレーザースキャンも相まって高精細で、夜間レースやウェットコンディションの視覚的リアリティも高評価を得ている。
また、全車両が最初からアンロックされている仕様は初心者にとって嬉しいポイントで、気になる車をすぐに試せる快適さがある。実車録音によるサウンドも没入感があり、特に高回転域での金属的な響きは“走っている感”を味わいやすい仕上がりだ。オンライン面ではクロスプレイに対応しており、PS5・PC・Xboxのプレイヤーが同じ環境で競える点は大きな武器。公式大会「RENNSPORT R1」を軸としたeスポーツ志向も明確で、競技タイトルとしてのポテンシャルは十分に感じられる。
操作性は扱いづらいが“設定次第で味が出る”
操作性に対する評価は『レンシュポルト』は物理演算にREDAエンジンを採用していることから、ステアリング・ブレーキ・荷重移動の挙動が非常にダイレクトに車体へ反映されるのでABSアシストのON/OFFを細かく調整していくと、途端に挙動の芯が見えるのでその変もコアユーザー向けでしょうか。
実際の感想でも「リアル志向の味付け」であり、「設定を煮詰めていけば長く遊べる」と語られている。タイムアタックモードの遊びやすさは高く評価されており、マシンとコースが別々にランキングされる仕様によって、挑戦の幅が広く、思わず熱が入るとの意見もある。初心者こそ最初は手こずるが、ハンコンユーザーや設定を追い込むタイプのプレイヤーにはハマりやすい構造だ。
GT7と比較すると厳しいが実車質感は丁寧
グラフィック面はプレイヤーの間でも賛否が分かれる部分で
「GT7を経験すると物足りない」というのは事実かもしれない。『Gran Turismo 7』はPS5タイトルの中でもトップクラスの描画品質を誇り、光の反射、内装のディテール、路面描写の質など圧倒的にリッチだ。そのため、比較対象として並べられると『レンシュポルト』が“地味”に見えるのは確かだ。
しかし、本作のグラフィックが劣っているわけではなく、方向性の違いが大きい。『レンシュポルト』はUnreal Engine 5を用いたフォトグラメトリベースのコース再現で、リアルなライティングとコーススキャンを行っているため、実在サーキットの形状や路面の凹凸はかなり緻密だ。
なのでGTシリーズに飽きて何か味が欲しいという人にはおすすめ。
サウンドは強みとして光る仕上がり
プレイヤーが高く評価しているのがサウンド面だ。本作は実車録音を採用しており、特にGT3車両のエンジン音やミッションのうなり、路面ノイズの拾い方に説得力がある。中級プレイヤーも「素晴らしい雰囲気を味わえる」と述べており、この部分は多くのユーザーが共通して支持する特徴だ。
各車両の高回転域の響きや、シフトアップ時のメカニカルなキックバック、タイヤが縁石を踏んだ際の細かな振動音など、レースシムとしての没入感を引き上げる要素が揃っている。視覚的な派手さが抑えめでも、サウンドによって“走っている臨場感”が補われるため、総合的にはレース中の体験価値が高い仕上がりと言える。
悪い点でクソゲーと酷評される主因
ただし、発売時点で多くのプレイヤーが不満を抱いているのも事実だ。最大の課題として指摘されるのが“コンテンツの少なさ”で、車種・コースともにGT3中心のラインナップでバリエーションが乏しい。シングルプレイではAIの挙動が極端に不自然で、直線で突然減速したり、コーナーでレール走行のように不自然な軌道を取ったりするなど没入感を損なう要素が多い。特にレース序盤の混戦ではクラッシュが頻発し、プレイヤーが意図しない事故に巻き込まれるケースも少なくない。これらは「未完成」「DLC頼みの内容」と言われる理由となっている。
操作面でも苦情が多く、特にブレーキ挙動のピーキーさや、フォースフィードバック(FFB)の弱さがプレイ体験を損ねているとの意見が目立つ。タイヤの縦横グリップが曖昧で、限界域の感覚を掴みにくいため「氷の路面を走っているよう」と評されることもある。パッド操作は最適化が遅れている印象で、小さなスティック操作に過敏に反応するなど、カジュアル層には扱いづらい。UIの説明不足や設定項目の分かりづらさも相まって、調整だけでプレイヤーが疲弊するケースもある。
さらに、サウンドが車種によって平坦に聞こえる点や、オンライン環境の不安定さ、リバリー機能が有料であることなど、細かな不満要素も積み重なっている。PS5版では「GT7の感覚で走ると違和感が強い」と語るプレイヤーもおり、既存のレースゲームファンにとって慣れづらい仕様となっている。
競合作品との比較:どこで勝ち、どこで負けているのか
リアル系レースゲーム市場にはすでに強力なタイトルが存在する。『Gran Turismo 7』は車種やコースの豊富さ、初心者への丁寧な導線など総合力が非常に高く、安定した遊びやすさが魅力だ。ただし挙動は『レンシュポルト』よりマイルドで、純粋なシミュレーター志向のプレイヤーからは“実車らしさ”で劣るとされることもある。
『Assetto Corsa Competizione』はGT公式タイトルとして高い信頼性を誇り、挙動の説得力やオンライン環境の安定度が強みだ。ただしコンテンツボリュームはそこまで大きくなく、コース数などでは物足りなさを感じる場面もある。『iRacing』はサブスクリプション制で高額ながら、最もeスポーツシーンで高い評価を得ているタイトルで、競技性や物理表現はトップクラス。ただしPC専用でハードルが高く、ライト層向けとは言えない。一方、期待作として注目される『Le Mans Ultimate』はまだ発売前で未知数ながら、無料アップデートを積極的に行う姿勢が注目されている。
こうした競合と比較すると、『レンシュポルト』は“物理演算と競技性は強みだが、コンテンツの薄さと未完成感で大きく出遅れた”という評価が妥当だと言える。
結論:誰に向いている?今買うべき?
現時点で『レンシュポルト』をおすすめできるのは、明確に“ガチ勢”に限られる。ハンコン環境を持ち、物理挙動の細かな違いを楽しめるプレイヤー、そしてeスポーツ指向のRTS(レースシミュレーション)を求める層にはポテンシャルを感じさせる内容だ。しかし、カジュアル層や『GT7』の延長線で楽しみたいプレイヤーには相性が悪く、現段階での購入は推奨されにくい。
価格は通常版6490円、デラックス版9460円と決して安くはなく、現状のボリュームでは割高感が否めない。今後の大型アップデートやDLC展開で改善される可能性はあるものの、現時点では“見送り推奨”のタイトルだと言える。とはいえ、運営次第では確実に化けるポテンシャルを秘めているため、今後のアップデート方針や大会環境の安定化を注視していきたい。