『オクトパストラベラー0(以下オクトラ0)』では「オクトラ0はオクトラ1の前日譚」「時系列は0→1」と説明されていますが舞台は同じオルステラ大陸ですし、オクトラ1のキャラクターたちも登場しますが実際に物語を追っていくと、前日譚として見るには引っかかる点があまりにも多いというのが正直な感想でした。
ここでは、「オクトラ0はオクトラ1と完全に繋がっている世界」ではなく、“別世界線(パラレルワールド)として考えたほうが自然ではないか”という視点で、理由を整理していきます。
オクトラ1との繋がりについて
「歴史として繋がっていない」違和感が存在
まず前提として、時系列そのものは公式でも「オクトラ0 とオクトラ1」で時系列があるような形とされています。問題なのは出来事の重さでオクトラ0では、ガ・ロハ襲来をはじめとした世界規模で語り継がれてもおかしくない大事件がいくつも描かれます。
それにもかかわらず、オクトラ1の世界ではそうした出来事がほぼ歴史として残っていないように見えます。
私自身、オクトラ1をかなりやり込んだ記憶がありますが、
「オクトラ0で起きた事件の名残」を探しても、
それらしい言及をほとんど思い出せませんでした。
前日譚であるなら、
・伝承
・書物
・NPCの噂話
など、何かしらの形で影響が残っていても良さそうなものです。
それが感じられない時点で、
同じ大陸ではあるけれど、同一の歴史線とは言い切れない
という印象を強く受けました。
キャラクター設定のズレは「改編」より「分岐」のほうが自然
特に議論になりやすいのが、キャラクター周りの設定です。
グラム家・テリオン周りの違和感
例えば、グラムの子供の描写。
オクトラ1の世界では「クリス1人だったはず」という認識を持っているプレイヤーも多い中で、
オクトラ0ではその前提が揺らぐ描写が見られます。
また、テリオンの過去に関しても、
「これ、1のストーリーと根本から食い違ってない?」
と感じた人は少なくないはずです。
私もプレイ中、
「あれ、この話を知っている前提だと、1での初対面感が成立しなくない?」
と首をひねる場面が何度かありました。
これを
「後付け設定だから多少ズレるのは仕方ない」
と考えることもできますが、
それよりも
“似ているけど違う分岐世界”
と捉えたほうが、かなりスッと理解できます。
オクトラ1キャラの加入理由が「ファンサービス感」に寄っている
オクトラ0では、サイラスやトレサ、オフィーリアといった
オクトラ1の主要キャラが仲間として加入します。
この点はファンとしては嬉しい反面、
物語的にはどうしても
取ってつけたような同行理由
に見えてしまう部分がありました。
特に、
-
加入時期がキャラごとに極端に違う
-
トレサだけやたら早い
-
他の1キャラは終盤近くまで出てこない
といった点は、
「物語上の必然」よりも
「人気キャラをどう出すか」という都合を感じてしまいます。
もしこれが
“1に繋がる正史ルート”
であるなら、もう少し自然な関係性の積み上げが欲しかった、
というのが個人的な本音です。
逆に言えば、
「別世界線だから、共演していてもOK」
と考えると、違和感はかなり薄れます。
命宿りし指輪・狩王女ドレファンドの扱いが象徴的
設定面で象徴的なのが、
命宿りし指輪や狩王女ドレファンドの扱いです。
オクトラ1では、
職業の力=世界観の根幹を支える存在
として比較的ニュートラルに描かれていました。
一方オクトラ0では、
-
指輪が明確に登場しない
-
狩王女ドレファンドなどが“化け物化した存在”として扱われる
など、イメージが大きく変わっています。
私自身、
「技名として知っていた存在が、敵ボスのような扱いになる」
という点で、かなり印象が変わりました。
これを
「時代が違うから」
で片付けるには、さすがに表現の方向性が違いすぎる気がします。
むしろ、
世界の成り立ちそのものが違う線
と考えたほうが、設定の変化を受け入れやすいです。
「繋がっているけど固定されていない」作りが意図的に見える
興味深いのは、公式が
「オクトラ0が絶対的な正史である」
とは、あえて強く断言していない点です。
プレイヤーの選択や旅路によって、
解釈の余地を残すような作りになっており、
-
8人の主人公を仲間にするかどうか
-
どの物語をどう受け取るか
によって、
「オクトラ1に繋がる未来」
「繋がらない未来」
どちらも想像できるように設計されている印象があります。
個人的には、
“前日譚だけど一本のレールではない”
という作り方そのものが、
別世界線説を後押ししているように感じました。
まとめ
オクトラ0とオクトラ1の関係について、オクトラ0は「別世界線として楽しむ」のが一番しっくりくるような感じです。
私なりの結論を整理すると以下の通りです。
-
舞台や要素は共通している
-
時系列は0→1とされている
-
ただし、設定・出来事・人物関係にズレが多い
-
前日譚として見ると違和感が残る
-
別世界線(パラレル)として考えると納得しやすい
オクトラ0は、
オクトラ1を否定する作品でも、完全に補完する作品でもなく、
「もう一つのオルステラを旅する物語」
として受け取るのが、個人的には一番しっくりきました。
これからプレイする人も、
「1に必ず繋がる話」と身構えるより、
独立したオクトラ作品として向き合うほうが、
純粋に物語を楽しめるかもしれません。
そのうえで、
「この旅路が1に繋がる世界線だったのかもしれない」
と想像する余白を楽しむ――
それこそが、オクトラ0の一番きれいな遊び方なのではないか、
そんな印象を持っています。