最近アニメの艦これが批評続きだと聞き、ネットを見てみたら全然良かったと思えないという声が大きかった。
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歴史を説明することが非常に重要だということ。
ここで分かったのは吹雪をキーパーソンとして見ているか、相棒以上の何かで見ているのかで結構差が出てくると感じる。
前者だと、吹雪は提督のいわば”コマ”で歴史の改変の際に非常に有用な為使えない時点での投入をし実践を積ませようとしたと考えられる。
非常に悪い言い方だが、もし吹雪がこの段階で轟沈してしまえば別に戦力に問題あるわけでも無い為轟沈しても生還しても歴史改変に繋がるのだ。
元々艦娘の生還達成率は史実上の歴史改変でしかなく、艦娘は歴史と敵両方を相手にする必要がある。その上で尚且つ歴史で沈む可能性のある娘を直接的に救わなければならない。如月が轟沈したのも主に単独行動?が問題だったわけで、吹雪が何度も轟沈しかけてるときにはお約束とおり誰かが助けてくれるのだ(べつに単独行動ではないのだが、近くにいてても助けることが出来なかった範囲にいたのは間違いない)。
何故吹雪がコマだったのかという点については監督のアニメ2期の内容発表にて
記者団から、上坂が主人公の吹雪役を演じたテレビアニメ『艦隊これくしょん -艦これ-』の続編決定について触れられると、「あれは二期決定ってことでいいんですかね?」と、まだ具体的なオファーが来ていないことを匂わせた上で、次のように述べた。
「吹雪は十分に強くなったので、(二期であれば)きっとまた違う艦娘の成長話になると思うんですけど、ほかの吹雪型も演じてみたいなと思います」。
引用 http://news.livedoor.com/article/detail/9949928/
という内容がなだれ込んで来た為だ。これを見る限り吹雪と結婚するとかという愛情は全く無いのが分かる。提督の判断は吹雪が夢で出てきたことを吉夢と考えるあまりにもロマンチックな提督だったのだ。
しかしながら提督は理想的に考えると、ちゃんと吹雪たちを生存させ”如月”だけの被害に留めたというのも立派な功績だろう。その上で見れば提督は被害を出させずに行動した人なのだが・・・。
アニメの12話だけでは話を変えたと言う話も無いし、その上提督は君自身と言われるとそれは視聴者に甘えすぎているのではないか?と言わざるを得ない。轟沈も入れないと話が進まないというアイデアならその回の伏線をたくさん張っておくのが筋で、最終話に登場した髪飾り1つで実は敵になっていた・・・。とカンぐれと言われても説明不測なのだ。そもそも提督はこの事実に気づいて如月を轟沈させたとなればそれはそれでリスキーな事で”強大な敵を1人増やした”ことになる。
知らないとなれば、この時点で動けるように改善したのは認めるがあまりにも説明や葛藤が無さ過ぎる。こういった部分でのマイナスが重なった為に艦これのアニメは賛否両論になったのだろう。
艦これアニメのシステムはあのバイオハザードに似ている。
実はアニメの1話で察しがついた人はいるのかもしれないが、艦これの話の内容は主にバイオハザードに似ている内容とも取れる。
これはどういうことかというと、艦これの全容では
・日本は鎖国状態であること
・謎の艦隊のような敵に襲われていること(深海棲艦)
・対抗するには艦娘しか出来ないこと
・味方が敵になる可能性を含んでいると言うこと
という4つの点だ。これを入れ替えると「現在住んでいる所に突如謎のゾンビが襲ってきた。しかも周りの支援を受けれずに停滞している。外に出ることは許されない。そこで対抗できるのはとある生物を駆除するための兵器しかなく、さらにはやられた人間はゾンビになってしまう」という風に取れる。これは、いわゆるドラマ性を重視したもので代用出来るとも言えるだろう。別にパクったという訳ではないのだが、こういった制限された状態での死闘というのは面白く、ここから切り開かなければならないと言う極限状態からの行動が非常にアニメなどにマッチしているためだ。
日本のゲームは、なぜ海外でも人気なの?というサイトの考察ではこう記されている。
「『戦争のためにつくった秘密のウィルスがばらまかれてしまった』というストーリーは非常に現実味があり、そこの『ドラマ要因』がまず人々の心をつかみました。さらにゲームをクリアした後に自分好みのコスチュームに変えることができるところは2位の『視覚要因』にあてはまり、銃で撃っても撃ってもゾンビが立ち上がる姿は、今までに無い画期的なカメラワークであり、3位の『技術要因』に該当します。まさに三拍子揃った素晴らしいゲームだと言えるでしょう」
http://www.okwave.com/ja/culturezine/psychological_analyses/81/229
艦これのアニメは面白さに高めていくと、このドラマ・視覚・技術という面をクリアできる可能性があったのだ。
ドラマは先ほど言ったストーリー。艦娘の相手にしていた敵艦は実は艦隊の成れの果てだったという内容にも出来るし、轟沈した艦娘をなにかで操っているとも取れる。最終的な目標は人類の破滅でもあり、その点でも非常に怖い内容でマッチしているだろう。
視覚要因は勿論分かると思うが、艦娘のキャラ自体が視覚的に満足な要因になるだろう。まさに中破のそれで、全部が女キャラなのだからむさ苦しいといったことも無いし、怖いイメージを残しつつ戦闘を行える。技術では、カメラワークや艦これ特有の3DCGの進歩で変わってくるはずだ。
という様に実は艦これのアニメは面白い要素を作り上げる上で非常に有用なアイデアを多数持っているのが分かる。こじつけかもしれないが、1意見として聞いてもらえれば幸いである。