遊戯王では、度々安値で作れることと強さという部分が結構話題に上がることだろうと思います(あくまでも身内の話)。
そして、その上で大会でも活躍できる…。そんな都合の良いもの強いデッキがあればと思う人も多いはずです。実践的で尚且つ結果を残せる&そこまで行かなくともとりあえずこれを買えば大丈夫という線引きはかなり大事。
遊戯王のライトプレイヤーでも参入しやすい指標になるから、どのデッキで始めたのかも時代を感じることが多いのです。今では様々なデッキがサーチやコンボを決めやすくなっている分そういった事を考えなくてもいいのかもしれません。
実際私も数年前の復帰時には、除去ガジェットなどで始めたのを覚えています。
というのも、遊戯王は昔から初心者にアドバンテージの概念を教えたり召喚の際のサーチが強いという感覚を覚えられるからという部分がありました。
更に除去ガジェットは、ストラクチャーの再録も踏まえ大会でも結果を残せる今後の遊戯王の見本のような立ち位置と言えるほどになり、血の代償が禁止になるまではランク4を量産したり、シンクロ素材の玉にしたりと様々な活用が出来たのです。
しかし、最近ではそのインフレからか大会からは見かけなくなり身内でも除去ガジェットは使わなくなっていきました。その代わりマジェスペクターというデッキがこのコンセプトを引き継いで登場したように見えます。
なのでここでは、このマジェスペクターが第2のガジェットに成り得るのかという部分と遊戯王の新しい強さの基準になっていくのかという部分を見ていこうと思います。
個々がサイクルのようなカードをサーチする・・・とはちょっと違いますが、マジェスペクターはサーチでカテゴリー全てのカードを持ってこれます。
■ 何故マジェスペクターに注目したのか。
■ マジェスペクターの簡易的な回しかた。
前置きが長かったですが、マジェスペクターの回し方を簡略的にですが、色々解説していきたいと思います。
マ ジェスペクターは前述の通り、サーチに特化し尚且つ耐性も多いので如何に相手のカードを無効化し戦っていくのかという事を考えつつ戦うタイプのデッキで す。この罠や魔法を駆使しなければ弱いカテゴリーでモンスター単体では耐性がある分先頭には本当に弱いです。
さらにラクーンやキャットを一気に出して勝つということはありますが、基本的に1ターンで一気にソリティアし勝つデッキではありません。(私の周りだけかも 知れませんが、それに特化したデッキもあります。)
まず、各種モンスターの下級マジェスペクターで各々その戦いで必要なマジェスペクターのカードをサーチします。
ここで大切なのは、手札の罠やモンスターのバランスです。マジェスペクターは初動で様々なカードをサーチ出来ますが、ここでサーチするカードによって戦況が大きく変わる事に。
また、Pゾーンに置いたとしても効果が無いため実質的にはマジェスペクターのみのデッキでは2枚のアド損でカードを出す事になります。マジェスペクター単体での効果が主なのでここにPカードを足して混ぜる・・・という手もあります。
まずはタイトル通り、ある程度マジェスペクターに関しての回しかたや強みについてまとめていこうと思います。
マジェスペクターはまとめると、こんな感じのデッキです。
- 1 個々のステータスが低く、単体での展開のみでは厳しい。
- 2 その代わり、破壊耐性が非常に高く効果の対象にもならないので今までの汎用性がある罠等が通用しなくなっている。
- 3 更にサーチ効果が非常に優秀で、ペンデュラムモンスターの為【モンスター効果を再利用】しやすい。
1番の問題がマジェスペクター単体のステータスが低いという点ですが、この部分はもしマジェスペクターをメタられた時に感じる弱点みたいなものです。その際には打点が大きく左右されてきます。ガジェットデッキの弱点を考えてみると、サーチがそもそも出来ないライオウを筆頭にスキルドレイン等のモンスター効果無効など殆ど同じものが刺さってしまうのです。
しかし、ワンフー等の採用率の低いメタには対抗出来るようになっています。
攻撃力に関しては確かに辛いものがあるのでモンスター効果無効などを常時発動できるカードが来たら対策を考えないと駄目になってきますね。これは対策の部分で考えてみたいと思います。
■ 何故マジェエスペクターの耐性などが注目されるのか。
しかし、このデメリットを考えさせないのが2と3の破壊耐性と優秀なサーチ能力です。
マジェスペクターには破壊耐性という【今までの常識を覆す耐性】が登場し、初心者が第一に入れるであろう破壊するカードを殆ど止めてしまいます。
これの何が常識を覆すものなのか。
それは、単体でその効果を持っているという所にあります。
今までの遊戯王では、カテゴリーはおろか破壊耐性等の効果はある程度のコンボを使わないと不可能でした。例を挙げるとシンクロ召喚でやっと破壊耐性が出来るレベル8のベエルゼ。レベル10モンスターに破壊と対象不可にさせる神縛りの塚などがあります。
元々、サーチが出来るという段階では破壊と対象不可は殆ど付いていなかったのです。
しかし実際こうマジェスペクターが登場してみると”全体的な耐性とサーチ効果”が非常にマッチしていて尚且つペンデュラムですから再利用が出来る・・・とガジェットを再利用できるかの如く悪用できるのが即座に判明し大会でも入賞を狙えるデッキと化してしまいました。
(現在は少ないのかも知れませんが、結構入賞は多かったです。)
実際遊戯王の新規勢では、破壊耐性があるというだけでステータスが低いといわれてもパッとしない事もあるでしょう。
これは遊戯王では結構大きなことで、今まで大量展開の返しとして使われることの多い激流葬。汎用性がある奈落の落とし穴。そして、ブラックホール等の汎用性が高くついでに安いカードが軒並み死に札になってしまうのです。
フリーデュエルで戦っているとそういったカードが手札コスト位しか使い道が無くなってしまい最終的には攻め札が無いまま終わってしまう・・・なんて事もあります。最悪戦闘破壊されてもペンデュラムで再召喚しやすく、出てくればガジェットのようにカードをデッキからサーチしまくれるので初心者にも回してみると強いと思えるデッキなのです。
■ 弱点はあるが、結構考えさせられるデッキ。
最終的な感想としてマジェスペクターは考察してよかったと思えるカテゴリーで十分にオススメできるデッキではないかと思います。
しかし、現環境がペンデュラムメタが横行している場合はとても効果が発動できないという状況に陥ることも考えないといけません。ここは環境故にですが、永続罠やバックが割りづらいマジェスペクターだからこその課題でしょう。
決して弱いという立ち居地ではないデッキであるのは確かなのとマジェスペクターを使うデッキなのでシンクロやエクシーズで最後は決める!という部分にこだわらないところが魅力的かなとは思いますけどね。
マジェスペクター自体がこれから追加カードが増えて行くたびにどうなるかは分かりませんが初心者相手には非常に刺さるデッキかもしれません。対策もちゃんと考えないと痛い目には確実にあうデッキなのかなーとも思えます。
それではノシ