コード・オブ・ザ・デュエリスト以降も真竜を退け大会での上位デッキとして十二獣デッキが君臨しており、最強デッキの一角として名を馳せる事となりました。
永続魔法や罠を逆に身につけた十二獣のポジションはメタビート寄りの構築。
モンスター過多な現状にメスを入れるべく、投入された彼らは、禁止されても大会でも上位デッキとして君臨している姿を誰が想像出来たのでしょうか。
元々リンク召喚やメタカードの応用で変わり果てていたはずの中で彼らは何故生き残れたのか。
今回はそんなマスタールール以降の【十二獣】に迫ってみようと思います。
- 十二獣は現在どういった動きを中心に展開しているのか。
- 十二獣対策の軽視から。魔法罠伏せ時代からの刺客。
- 【真竜】のメタを投入して尚且つ【真竜】のメタをすり抜ける。
- 【十二獣】の強みは一枚からの安定性が続く以上環境に居座り続ける?
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十二獣は現在どういった動きを中心に展開しているのか。
さて現在の十二獣デッキはどのような形なのかと言いますと、採用率で大会カードを見ていくと、生贄封じの仮面をはじめとする【真竜】デッキの対策案や、マクロコスモス等の除外等でメタをしているのが伺えます。
一方で他の採用率の高い王宮の勅命や神のシリーズもちゃっかり入っている事から種類的にはメタビート。リンク召喚判明時の時の考察通りにメタビート路線として舵を切る事となりました。
元々、この十二獣に関しての問題は非常に大きく1枚でのエクシーズに始まり、純構築でのデッキで結果を出している以上《十二獣ドランシア》等を禁止化しても問題は無い様子で現在も十二獣真竜という立場として活躍しているのが現状のようですね。
十二獣対策の軽視から。魔法罠伏せ時代からの刺客。
遊戯王では良環境の1つとして魔法罠の伏せが機能する時代というのがあります。その時代には様々なデッキが機能すると言われていますが、その中でデッキパワーが輝く一つに『安定性と1枚で機能する』事が挙げられる多いです。そして追い風として今回は『魔法罠の1・1交換のカードが増えた』事により追い風が吹いています。
実際今の環境は【真竜】をメタる為に《コズミック・サイクロン》を投入したり、チェーンを打たれることを意識してか魔法罠に関しての注意を取っている傾向にあります。実質2017年の初期環境ではツイツイ等の採用で魔法罠が軽視されていましたが、破壊してもこちらのカードが破壊される【真竜】の永続魔法や罠の前では結構辛い状況が多かったのです。
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という訳で現状では除外する事で再利用させない《コズミック・サイクロン》の存在が【トリックスター】を含む魔法罠を中心としたデッキを上に上げるきっかけとなりました。
今は亡きモルモラットは影では喜んでそうですが、コズミック・サイクロンの除外を付与させた効果はこれらのデッキではあまり効き目はありません。更に言えば次回で紹介するコズミック・サイクロンのデメリットを彼らは利用する事すら出来てしまうのです。
特に前までは、魔法罠は2枚絶対に破壊されるという怖さがある中で、今ではメタカードを入れる暇が無いのが本音。例えば《灰流うらら》の手札誘発の方が優先されているなかでこのデッキ達は隙を付いたダークホースなのです!
・・・でも十二獣が憎まれるのは恐らく過去の問題のせいだと思うんですけどね(´・ω・`)知ってた。
【真竜】のメタを投入して尚且つ【真竜】のメタをすり抜ける。
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さてその中でとある昔の記事を見直して思ったのは良く考えると【真竜】と十二獣のメタってそういえば全然違うから対策にならなかったんじゃなかったっけ?ということを思い出しました。
元々十二獣の対策として投入したい対策カードが現在どうなっているのかと言うと確実に採用率は低下しはじめていました。まずは筆頭候補として十二獣に対してのみ《飛翔するG》や、《次元障壁》を投入するのはあまり得策ではありません。
飛翔するGの存在は確かに十二獣には刺さりますが、現状では《ミセス・レディエント》に変換されるからまず採用が出来ない。次元障壁もただ十二獣だけに採用するのはきつい。
(´・ω・`)・・・あれ?
Σ(´・ω・`)いつの間にか対策されてない!?
と実はそれ以前に各種十二獣対策カードが効かなくなっているのです。
後は相手の動きに合わせているように《王宮の勅命》で制限カードの対策も行えたりしますし、何よりこちらには一切メタカードとしての部類が効かない。
それに最悪十二獣に関してメタを張れるとすれば《灰流うらら》になるのですが、それでもやっぱりデッキからのサーチは現在ヴァイパーのサーチが出来る《十二獣ブルホーン》が強く、確実にメタビートとしての特権を得ている感じがします。
元々特殊召喚を封じ込める昇霊術師 ジョウゲンのように1枚+アルファで機能するカードを始め、十二獣は1枚で機能するっていうのがやっぱり強いですよね。メタビの弱点ってある意味打点だったりするものもありましたし、堅実な強さはインフレが止まった後には驚異的という言葉が似合う1枚かもしれません。
【十二獣】の強みは一枚からの安定性が続く以上環境に居座り続ける?
【十二獣】は昔からコンセプトとして最強であり壊れカードと言われてきた事があるカテゴリーだったんですよね。それは、最強デッキで大事な安定性や自由度を持っていたからな気がします。
《十二獣ドランシア》による相手ターンでの除去。
《十二獣ブルホーン》のサーチは手札アドバンテージを使わず、《十二獣モルモラット》で《M.X-セイバー インヴォーカー》等にアクセスした挙句に出来る展開力は実質様々なデッキを優勝させるほどにまで成長したのは言うまでもありません。
なんとなく好きなのでテンペスト。
実際の話ですが当時は十二獣を除外しての大会等を開いていたなど現環境においては【征竜】クラスの大問題となり、一方でこれらの事から出張デッキのキーマンは『召喚権を残したまま』の展開という脅威を遊戯王に植えつけて行きました。元々9期のインフレを考慮するとこういった事態の収束は2017年では制限カードとして、ベイゴマックスを始め様々なデッキやカードが規制にかかり幕を下ろすこととなります。
さて、しかしながら現環境の制限改定において重要だったのは《十二獣ドランシア》等の禁止化にあり、最終的には十獣という扱いになりましたが一方でこれらである程度十二獣も動きが止められるはずでした。
が、実際はそんな事はなく十二獣はまだまだ環境に居座っています。
・・・良いんでしょうか。
・・・個人的には良いかなと思います(´・ω・`)
まず【真竜】だけのメタ環境ではないと言うこと。そして十二獣だけではなく、様々なデッキが出張問わず出場しているからです。確かに十二獣のシステムは汎用性に富んでいましたが、それをリンク召喚環境によって排除し開局《十二獣ドランシア》の禁止化より召喚権を残さずに展開するように促した事で多少戦うページが軽減されているのではないか。とも感じています。
特に十二獣というカテゴリーに関しては次世代の【メタビート】として割り切れば実質非常に良環境。実際メタビートが出てきて魔法罠が生きているこの環境はある意味では一番良い時代なのではないかなーと思いました。
さてさて、ここで様々な疑問が生まれてしまったのは事実。現在のメタカードとして君臨する《コズミック・サイクロン》は果たして今後どう生きるのでしょうか?次回は様々なメタカードを通して環境を見据えていきます。
それではノシ
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