遊戯王では、普段のデッキ構築の際に相手のデッキの事を考えた場合の対抗策としてサイドデッキを考えたり自身のデッキの回し方に一工夫加える際に入れるカードなど様々な考え方が出来るカードが存在します。
そういったカードを巷では出張パーツと言い、デュエリストは日々コンボなどの研究をしているのだ!!・・・といいつつも新規勢や復帰している人には膨大なカード量からそれを探すのは非常に大変です。私も昔はシンクロ召喚やサイドデッキに何を投入すればいいのか前々分からない時もあったりしました。使えるカードなのかもお店でいちいち確認するのも大変ですよね。
なので、ここでは汎用性の高いカードやデッキの中に組み込まれるカードを中心に紹介します。(ここでは、1枚では機能しないけど複数枚で機能するカードを紹介しています。)
ちょっとここも情報が古くなってきたので更新しようと思います。
よく大会でも採用される出張カード
- よく大会でも採用される出張カード
- ■ 「アーティファクト」モンスター
- ■ マスク・チェンジ・セカンド+M・HERO(ダークロウ・アシッド等)
- ■ SRベイゴマックス&タケトンボーグ
- ■ アイスハンド・ファイヤーハンド
- ■ Emトリッククラウン & H・C サウザンド・ブレード
- ■ トリオンの蟲惑魔(蟲惑魔カテゴリー)+落とし穴
- ■ ジェムナイト・セラフィ
- コンボ系で使われているカード
- ■ 緊急テレポート+サイキック族(クレボンス・サイコジャンパー等)
- ■ SRベイゴマックス+SRタケトンボーグ
- ■ バトルフェーダー・速攻のかかし・SRメンコート・BKベイル(攻撃阻害カード)
- 制限解除で気になるモンスターたち。
- ■ 《グローアップ・バルブ》+《ダンディライオン》+《ローンファイア・ブロッサム》+《スポーア》
- ■ 光の援軍+ライトロード・ハンター ライコウ
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■ 「アーティファクト」モンスター
アーティファクトは、主に伏せて戦うというコンセプトで生まれたカテゴリーで相手のカードを破壊したり出せなくするなど妨害に関してはトリッキーな動きで活躍する事が多いです。
出張先では、セイクリッドの様なレベル5としての意味があるデッキに採用されたりしていましたが、先史遺産やグレイドルなど大会で結果を残しているデッキにも入っています。
エクストラデッキから特殊召喚が出来なくさせるデスサイズ。1枚破壊できるモラルタなど汎用性は高いのが特徴で、心理戦やプレイングで強さがものすごく変わるカードでもあります。また、アーティファクトはその性質上伏せを多くするタイプで尚且つ破壊すればアドが取れない分非常に厄介なデッキになるでしょう。
ただ、マクロコスモスなどの除外ギミックやカードが揃わないときはやや受動的になりがちな部分がありますが、それ以上に強さと面倒くささもあるのが凄い。
アーティファクトモンスターを採用する際は、アーティファクトの神智も同時に採用してて伏せに対する警戒や恐怖感を植えつけるのがお仕事です・・・というのはいい過ぎですが何も考えずに伏せを破壊されなくなるでしょうから、プレイングやブラフを上手く出来る人には良いカード群であるといえます。
■ マスク・チェンジ・セカンド+M・HERO(ダークロウ・アシッド等)
HEROの優秀なカード”M・HERO ダークロウ”を普通のデッキでも出せるようにする出張パーツ。属性での変換になるので主にインフェルニティなどの闇属性のデッキに採用される事も多いです。
主に採用を検討するなら闇属性か水属性がベターでしょう。闇では除外や打点で有名なダークロウ。水属性では魔法・罠除去のアシッドなどが変換先になります。
純HEROでも、ダークロウを出す手段として使う場合もあるので採用を考える事もある可能性もあります。
また、今までのデッキの中に採用することで拘束力を高めることが出来ます。
速攻魔法という事もあるので、追撃やサクリファイス・エスケープのようなトリックとしても使用出来て尚且つどのデッキでも投入ができるので決定力やエンターテイメントで無ければならない!思考の人にはおすすめ出来るセットでしょう。
ただし、手札消費は非常に大きいです。昨今の1枚でも重要な意味を持つインフレ環境ではマッチしていないデッキで使用すると手札枯渇になってしまうこともあるので相性がいいデッキを自分で見つけることも大事です。手札を墓地を確実に送りたいものや、墓地に送る・対象にとれば発動するカードを中心にしている等の工夫はいるでしょうね。
■ SRベイゴマックス&タケトンボーグ
シンクロに使うかと思いきや、彼岸などの出張で使われてSR系統の本来の使い方がなされていないような構築になっていますが、エクシーズ召喚ではかなりの脅威になるので、出張としてはアリと判断。
特にランク3を主軸にしているデッキでは重要です。アドバンテージも稼ぐので昨今の出張カードの指標になるかもしれません。
また単純にSRで組んでも強いです。
■ アイスハンド・ファイヤーハンド
この2枚はよくシャドールや展開が遅いデッキによく見かけるのではないでしょうか。今ではHEROやスタンダードな動きが出来るデッキ、確実にアドを稼ぎたいという人に向けたカードです。それぞれ、モンスターを破壊・魔法罠を破壊しつつ相棒をリクルート出来るのが強み。
ライオウや伏せの警戒など様々な場面で使えるので、サイドデッキでの投入が多いという対策カードの筆頭でもあります。
最近では伏せが多いグレイドルとも相性が良いのかも?サイドデッキで困った場合に私は採用していますねー。
■ Emトリッククラウン & H・C サウザンド・ブレード
プトレマイオスという汎用性の高すぎたランク4のカードの登場の際に考えられたカードコンボの1つ。トリッククラウンのダメージを喰らってしまうというデメリットに、サウザンドブレードの効果を発動させてしまおうという発想から生まれた。
このコンボの特徴は簡単にランク4が出せる点と、墓地に送るカードが多ければ多いデッキや、キーパーツとしての動きがしやすい場合に採用がされるときが多いですね。
Emハットトリッカーなどの容易に出来る特殊召喚モンスターと併用して使うことでレベル4×3などのエクシーズモンスターを出すときにはいいかもしれません。ですが、トリック・クラウンを使用する場合としてエクストラデッキの部分がトリッククラウンとかぶる場合では無い時に、エクストラデッキを圧迫する可能性があります。
現在では【クラウンブレード】というデッキとして活躍しています。
■ トリオンの蟲惑魔(蟲惑魔カテゴリー)+落とし穴
遊戯王で一番怖いものといえば落とし穴のような罠カードですが、こういったカードをサーチ出来るのが蟲惑魔です。そしてこのカテゴリーは落とし穴などの通常罠の効果を受けないというのが特徴なのですが、トリオンの蟲惑魔は特殊召喚でもアドバンテージを稼ぐカードなので、落とし穴と一緒に採用されたりします。
また、落とし穴をサーチする以上あのカードは本当に落とし穴なのか?という心理戦に持ち込める分ではアーティファクトと同じタイプで相手にすれば非常に厄介なカードになります。
また、トリオン含め蟲惑魔は罠で除去が出来ないため間接的には破壊できずモンスターで殴る事になるので落とし穴に引っかかる打点だと非常に不利な状況にまで持ち込まれるのも優秀な点ですね。
■ ジェムナイト・セラフィ
主に光属性を中心としたデッキには採用が考えられるカードの一種です。融合素材で落とすのも優秀なので青眼にちゃっかり入ったりもする場合があったりして面白いカードですね。地味に召喚権も増えているのがポイントです。
融合・効果モンスター
星5/地属性/天使族/攻2300/守1400
「ジェムナイト」と名のついたモンスター+光属性モンスター
このカードは上記のカードを融合素材にした融合召喚でのみ
エクストラデッキから特殊召喚できる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分のメインフェイズ時に1度だけ、
自分は通常召喚に加えてモンスター1体を通常召喚できる。
コンボ系で使われているカード
■ 緊急テレポート+サイキック族(クレボンス・サイコジャンパー等)
これは、主に5DS環境の際にシンクロ召喚を主にしていたデッキで使用されていたセットでレベル6のシンクロモンスターや帝のリリース要因など様々な局面で使われていました。
現在のデッキでは、サイキックでも大分種類が増えてきたので標準搭載&それにあったモンスターを使用するという動きが強い傾向があります。クレボンスなどの汎用性の高い効果&チューナーと採用したり、サイキック族での強制転移となりうるサイコジャンパーなど様々。
レベル6の聖刻と合わせて闇属性を補充したり、当時のデブリダンディやアライブHEROで使ってみたり・・・最近の大会では見ないことが多いですがシンクロを気軽に行いやすくなるのは魅力的ですね。ですが、手札でも出せるという面もある一方でデッキから出さないとそこまでの強さを感じることが出来ないのが残念です。
数年前なら強かったのですが、今ではサイキックでの投入の際に何か補助が出来るかも?という面での採用が多いと思います。
■ SRベイゴマックス+SRタケトンボーグ
SRベイゴマックスでタケトンボーグをサーチ。
そのままランク3等のモンスターを特殊召喚できたりする優秀コンビ。SRだけでも強いのですが、SRベイゴマックスには召喚・特殊召喚の際にアドを取るカードなので、シンクロや最近ではU・Aといったテーマデッキでも採用がされています。
有名な所ではランク3のM.X-セイバー インヴォーカー・虚空海竜リヴァイエールなど、補助や展開に長けたモンスターを出せるのに特化しています。
デッキの周りを良くしたい時や、特定の除外されたモンスターやデッキからモンスターを出したい時に考えてみるといいかもしれません。
■ バトルフェーダー・速攻のかかし・SRメンコート・BKベイル(攻撃阻害カード)
相手が速攻で勝負を仕掛けてくるタイプや、魔法や罠を入れられないタイプのデッキ(フルモンや超重武者など)で相手の総攻撃を耐えられないときの対策の一枚として使われることがあります。
帝などアドバンス召喚をする為のリリース要因などコンボで使うことの方が多いかもしれません。この攻撃阻害カードで何が出来るのかという部分で採用を決めるといいでしょう。
バトルフェーダーは、レベル1という事で使いやすくシンクロンの様なデッキではフォーミュラー・シンクロンの素材としても使える一方で一回使うと除外されてしまうというデメリットもあります。
BKベイルやSRメンコートは除外されずレベル4という所からランク4のエクシーズにも使えて、初見デッキの場合の様子見もしやすくなりました。
SRメンコートは、レベル4で相手を守備表示に。そして風属性なので電光千鳥が出せたりと汎用性が高いです。
BKベイルの場合は戦士の生還等で回収も出来ます。使い回しが効きやすいのですが、BKベイルはダメージを喰らった後に特殊召喚されるので、ダメージがライフを超えてしまっては意味がありません。
また、これらのカードはフィールドにモンスターを置いてしまうのでフォトン・スラッシャーやサイバードラゴンのようなフィールドにモンスターがいないとき特殊召喚できるモンスターとは相性が悪いです。こういったカードを採用する場合は速攻のかかしを採用するといいでしょう。
制限解除で気になるモンスターたち。
■ 《グローアップ・バルブ》+《ダンディライオン》+《ローンファイア・ブロッサム》+《スポーア》
いわずと知れたシンクロ召喚の基本的なパーツとして有名なコンビです。2015年ではグローアップ・バルブが制限に戻ったという事もあって、また採用確率がグッと上がったカード達ですね。ローンファイアで適切なカードをサーチ。そして墓地に送られたスポーアやバルブで特殊召喚をしてシンクロ召喚をする・・・という流れが今も楽しかったりします。
こういった墓地での発動出来るものはライトロードの相性は昔は良かったのですが、今はどうなのでしょうか。環境的にはインフレしている分かなり怖いですね。ただ、バルブのレベルは1なので最終的にはレベル9のトリシューラが採用される可能性が上がりました。
先述したトリッククラウンなどの召喚権が余るタイプに採用してもいいし、確実に展開力はあがるパーツですが個人的にはバルブだけを採用してシンクロの補助をしていても良いかと思います。
逆にモンスターの枠をこういったモンスターでまとめてしまうとおのずとシンクロデッキ寄りになってしまい、中途半端になってしまうのです。
■ 光の援軍+ライトロード・ハンター ライコウ
先述のバルブやスポーアを運良く落とせるという意味合いでも、ライトロードを
使うという選択肢もあります。この2枚はよく遊戯王の初心者が凄く気になってしまうコンボでは無いでしょうか?昔のタッグフォース3ではこのライトロードデッキが強くて誰しも使用していたデッキでもありますよね。
このカードは光の援軍でライコウをサーチして、セット。
そして相手ターンでリバースしたときに相手のカードを破壊しつつ、墓地肥やしをするというコンボカードです。似たようなものではカードガンナーというカードがありますがあちらはドローも出来る分デッキからのサーチに乏しいです。必然的に墓地を肥やしたいなら今では、ラヴァル・バル・チェインなどが筆頭ですし、このセットを活用するデッキも最近は限られてきた気がします。
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