2025年に発売された最新ストラクチャーデッキ『パワー・オブ・フェローズ』。テーマのコンセプトは「仲間との連携」を前面に押し出した展開力で、収録カード3箱を組み合わせるだけで実用的なシンクロ・リンク展開が可能です。
今回はその3箱改造レシピをベースに、大会で実際に優勝した構築や、回し方の基本ルート、環境での立ち位置、さらに対策カードまでを徹底解説します。
-
「3箱構築」でも十分戦える安定性
-
追加パーツを加えることで環境デッキに迫る強さ
-
展開中に仲間を呼び込み、シンクロ・リンクを連続で繋げるコンボ性
今回のストラクは、不動遊星の代名詞「シンクロン」「ジャンク」関連を中心に構成されたデッキ。往年の「ジャンク・ウォリアー」や「スターダスト・ドラゴン」はもちろん、新規カード「フルスピード・ウォリアー」「シンクロ・フェローズ」といった仲間たちが一堂に集結!
「灰流うらら」「増殖するG」「無限泡影」など競技で必須の汎用カードまでしっかり入っており、初心者からベテランまで幅広くおすすめできる内容。まさにシンクロテーマの集大成とも言えるストラクです。
今回は発売日や注目カード、一押しの目玉ポイントを振り返ります。
『パワー・オブ・フェローズ』と3箱デッキの特徴
パワー・オブ・フェローズの魅力は、従来の「チューナー=補助役」という常識を覆し、チューナー主体の展開力で勝負する点にあります。3箱での構築時点で既にメインギミックは完結しており、「追加で環境カードを差し込むだけ」で大会仕様に化けるのが魅力。《ジャンク・シンクロン》《フルスピード・ウォリアー》など、チューナーからの初動が豊富であり誘発枠も完備。
メインギミックのジャンク・スピーダーも収録されているので《ジャンク・ウォリアー・エクストリーム》による「素材蘇生→連続展開」という流れまでしっかりと動く事が可能です。
-
《調律》や《シンクロ・フェローズ》によるサーチ体制
-
ストラク3箱で《灰流うらら》《増殖するG》といった誘発も確保可能
結果として、「安定感のある展開」「シンプルながら爆発力のあるOTK性能」を兼ね備えたテーマに仕上がっています。
パワー・オブ・フェローズデッキの強み
パワー・オブ・フェローズデッキの強みはジャンクスピーダー依存の展開力はあれど、新規カードで召喚権の増加など事故率が低くなっているシンクロンデッキという立ち位置です。初動1枚からシンクロ展開が可能。サーチや蘇生で手札事故を抑制し、連続シンクロによる盤面制圧が可能です。
-
シンクロ素材になった際の効果誘発を活かし、展開しながら妨害や除去を重ねられるし相手ターンにも動ける。
一部の新規カードによって、相手の行動に合わせたシンクロ妨害が可能。 -
フィニッシュ力が高い
《ジャンク・ウォリアー》自身の攻撃力強化や、《ジャンク・ウォリアー・エクストリーム》からの蘇生展開でワンショットキルも視野。
という感じではありますが対策や後述にもあるようにニビルケアがしづらく、かつ誘発や返し札はモンスターに依存しているので対策されやすく後攻よりのテーマという印象です。
パワー・オブ・フェローズの回し方(基本ルート)
代表的な初動はジャンクシンクロンからジャンク・スピーダーなどシンクロ召喚から繋ぐ《フルスピード・ウォリアー》や《ジャンク・シンクロン》から始まります。
- 《ジャンク・シンクロン》召喚 → 墓地の《フルスピード・ウォリアー》蘇生
-
《ジャンク・スピーダー》シンクロ → 展開リソースを拡大
この「2枚から制圧盤面+高打点フィニッシュ」を作れるのが、最大の強みです。
パワー・オブ・フェローズの対策・メタ
『パワー・オブ・フェローズ』は特殊召喚に加えて除外展開も全てメタが刺さるので実際に環境デッキの対策をしていれば勝手に対策出来てしまいます。とりわけジャンクスピーダーを止めておけば問題ないものの途切れにくい展開を得意とするため、正面から受け止めると押し切られやすいテーマです。対策を考える上で重要なのは、初動を止めること と 墓地利用を封じること。
意外と展開カードは打点が低いのでフィルターだったり、ワンフーなども刺さってくれます。悲しい。
展開そのものを制限する永続系
《群雄割拠》《御前試合》で属性や種族がばらけている場合、シンクロやリンクに繋げられなくなります。また《スキルドレイン》などの対策も有効仲間モンスターの「場に出た時の効果」や「素材誘発効果」を封じ込めると一気に展開力が低下する。
-
《原始生命態ニビル》:連続展開からシンクロ・リンクを並べる過程で召喚数がかさむため、タイミングを見て投げれば盤面をリセットできるし展開そのものを止めるカードも対策しないといけません。《灰流うらら》はスピーダーに刺さると吉。
-
モンスター効果を封じるカード
《無限泡影》《エフェクト・ヴェーラー》が《ジャンク・シンクロン》や《スピーダー》に刺さると展開が途切れやすい。
特に《スキルドレイン》は壊滅的。 -
シンクロ召喚を縛るカード
《群雄割拠》《御前試合》《虚無空間》といった召喚メタも有効。
と強いデッキではあるんですが「対策メタ」
まとめ
「パワー・オブ・フェローズ」3箱構築で組めるジャンクウォリアーデッキは、初心者でもシンクロ召喚の爽快感を楽しめる一方でスピーダーに依存する点は若干変わっていません。ただ逆に言えばスピーダーさえ通せば勝ちという分かりやすい初心者デッキとも言えます。
-
誘発や制圧シンクロを標準搭載可能
-
爆発力と安定感を兼ね備えた良テーマ
まさに「主人公らしい逆転力」を体現する構築です。今後、強化パーツが増えればさらに大会シーンでの活躍も期待できそうですね