2001年にGBAで発売された名作RPG『マジカルバケーション』の『マジカルバケーション』をクリアした後に挑戦できる「ガラムマサラ」。
ずんどこ穴の奥に広がるこの隠しダンジョンは、ラスボスすら生ぬるいと感じるプレイヤーに向けた真の試練の場です。実際に潜ってみると、ゲーム後半の緊張感が再び蘇るような歯ごたえがありました。
ガラムマサラの解放条件
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ゲーム本編クリア後に出現
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「やさぐれドワーフ」を説得しておくことが必須
いざ入ってみると、いきなりモギナス魔窟以上の強敵が普通にうろついていて、初挑戦時は「うわ、もうここから全力で来るのか」と正直たじろぎました。
難易度設定と特徴
入口でギュウヒ・オグラに話しかけると、3段階の難易度を選べます。
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ヌル:オマケ的で気軽に楽しめる
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ナミ:適度にハード
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オニ:理不尽さすら漂う高難度
ただし「オニ」にしても敵が極端に強くなるわけではなく、壺パズルがいやらしくなる仕様なんですよね。正直、強い敵と戦いたいだけならヌルで十分楽しめます。ここが意外と肩透かしで、「オニって名前の割にパズル要素かい!」とツッコミたくなりました。
仲間にできるキャラたち
フロアを進めるごとにユニークキャラが仲間にできるのも醍醐味。
チャッピーやプッチーネといった定番どころに加えて、条件付きで文鳥やターニィまで加入可能。
ただし注意点があって、文鳥を仲間にした時点で特定ボスが出なくなるなど、一周目の選択がモンスター図鑑埋めに影響してきます。個人的にここは「うっかり後悔ポイント」でしたね。最初は軽い気持ちで進めたら「あ、もう出てこないの!?」と後で知るパターン。
カエルグミと壺システム
ガラムマサラ最大のクセ者が「キャシカゥアのツボ」。進行を邪魔するように配置されていて、要求された数のカエルグミを投入しないと通れません。
しかも色や難易度で要求数が変動するので、ただ拾うだけじゃなく調整が必要。
擬態したカエルグミとの戦闘を利用してグミ数を減らしたり増やしたりするギミックは、「単なる消費アイテムじゃなく、リソース管理の要素になっている」点で面白かったです。ただし消失バグや静止バグに遭遇すると一気にやる気が削がれるのも事実…。
宝箱と装備
全50階層には必ず宝箱が3つ。中身は「MDパーツ/シール」「ブランド装備」「消費アイテム」に分かれています。
深層に行くほどポイントの高いパーツや高性能装備が手に入るので、探索するモチベーションが途切れない設計ですね。
ブランド装備(知者・ミスティ・賢者・マジカルの各シリーズ)が階層ごとに揃っていくのも楽しくて、RPG的収集欲を強く刺激されました。
出現モンスターとレベル
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出現レベルは序盤から80超え
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5階ごとにボス配置
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26階以降の闇属性モンスターは魔法防御が非常に高い
実際にプレイしてて「全体魔法で一掃だ!」と調子に乗ったら全然削れず、泣きを見ました。ここからが本当の地獄の始まりだな…と実感。
総評(プレイ後の感想)
ガラムマサラは「本編クリア後のやり込みダンジョン」としては非常に完成度が高いです。仲間の収集、リソース管理、宝箱探索、そして高レベルモンスターとの戦闘。すべてが噛み合っていて、ただ長いだけの裏ダンジョンとは一線を画しています。
ただ、バグや取り返しのつかない要素がある点は、当時リアルタイムで挑んだ人ほど語り草になったのではないでしょうか。今遊ぶと「攻略情報なしで進めるのはかなりの冒険」だと改めて感じました。